今回は、最近読んで良かった「昔話の扉をひらこう」(暮しの手帖社)をご紹介します。絵本ではなく大人向けの本です。
この本には、なぜ昔話が大切なのか、昔話を話して聞かせるコツなど、日常で昔話に親しむためのエッセンスがぎゅっと詰まっています。昔話の研究者で著書の小澤さんが、長年取り組んできた研究についてのお話も面白いです。
巻末では、小澤さんと、息子さんの小沢健二さんとお兄さんで、子供時代に過ごしたドイツでの外国語習得について話していらして、海外で子育てする身には興味深かったです。何よりご家族のあたたかな雰囲気が素敵でした。
いまは絵本だけでなく、たくさんの子ども向けコンテンツがあふれているので、昔話は以前より遠い存在になっているような気がします。でも子どもたちへ何十年も何百年も語りつがれてきた昔話は、強く生きることを教えてくれます。ちょっとおとぼけな三男坊でも、仕事ができない怠け者でも、知恵と勇気で生き抜いていける。そんな優しいメッセージがこめられていると、教えてくれた本でした。
特に三年寝太郎の話が大好きなのですが。。長くなるのでまたいつか書かせてください。

